九州の電車に興奮2008/03/28 09:41

 前から思っていたのですが、どうしてJR九州の電車のデザインはどれもこれもカッコイイのでしょうか。まるで「世界の車窓」でヨーロッパの列車を見ているかのごとく、特急から各停までことごとくステキです。 
 博多駅から久留米駅までは特急「有明7号」に乗りました。まずはカメラを用意。「来た!」緊張の瞬間です。しかし失敗。デジカメのシャッターの遅さにそなえて早目に切りすぎてしまいました。できあがった画像では電車がまだちょっと遠くて迫力がありません。仕方がない帰りの電車で再挑戦です。
 こうして張り切って乗った特急ですが、たったの30分で久留米に到着。
 合唱のコンサートを楽しんだあとは、久留米の方々に郷土料理をご馳走になりました。白い汁の入った鍋に鶏肉がぐつぐつ煮えています。「水炊き」というものだそうです。東京にもあるのかもしれませんが、食べたことがないような気がします。
 実は私とE子さんは鶏が食べられません。偶然、嫌いなものが一緒なのです。でも二人とも食べられないのは鶏肉だけで鶏ダシの味は大丈夫です。だから鶏団子やその多の野菜をたくさんいただきました。
 焼酎も苦手なのですが、皆さんから「地元の焼酎をぜひ味わって帰ってもらいたい。米焼酎なので飲みやすい」とすすめられてロックで一杯飲んだらこれがおいしい。初めて焼酎がおいしいと思いましたが、すぐに頭がクラリときました。いけない、これから博多まで帰らねばなりません。
 帰りは特急「リレーつばめ」に乗りました。駅に到着すると急に酔いが覚めてホームでカメラを構えました。しかし夜だったのであまり上手に撮ることができず、結局博多駅でホーム先頭まで行って撮りなおしました。E子さんはあきれて先に自分のホテルへ帰ってしまいました。

お彼岸にする寺社めぐり2008/03/27 10:29

 2日目は久留米に行きました。お付き合いしている合唱部のコンサートの招待券をいただいたからです。
 お昼前に博多駅で友人二人と待ち合わせをしていたのですが、その前に一人で市内を散歩しました。天神の繁華街や海辺の地域は何度も行っているので今回は駅周辺の寺社4つを詣でました。
 そのエリアにはたくさんの寺社がかたまっていて、しかもそれぞれの由来は驚くべきものです。承天寺は1342年開山、聖福寺は1195年日本最後の禅寺、東長寺は日本最古の真言宗の寺、櫛田神社は757年創建といった具合。なかなか感動的です。
 ちょうど最後の櫛田神社を詣でている時に待ち合わせの一人Kさんから電話が掛かり「どこにいますか?」と聞かれました。「神社を参詣中です」と答えたら「へえ?」と言われました。とてもKさんに携帯電話でこの歴史的感動は伝えられないと思い、「異郷で一人、お彼岸に寺社巡りする」という寂しげな印象を与えたまま、あきらめることにしました。
 博多駅で欧米化のKさんはガーリックトーストを食べ、私は明太子ピラフを食べました。「福岡に来たら明太子でしょ」と言う私を、Kさんは冷たく「あ、そうですか」と一蹴。
 東京からの飛行機が遅れたとかで、E子さんはギリギリ改札口に現れました。九州の後、チェコに行くとかでトランクを引っ張っていました。三人そろって、いよいよ久留米への小旅行です。

美少年2008/03/26 23:13

 その晩、私は福岡の友人N子さんと待ち合わせをして「美少年」に行きました。といってもそれは決してジャニーズバーとかホストクラブとかではなく、熊本の銘酒「美少年」の直営店。場所は博多駅ナカの商店街の中です。ガイドブックに載っていたし、元々私は「美少年」というお酒が好きで東京でもよく飲んでいるので、ぜひ行きたいと思っていました。
 しかし入ってみるとそこは立ち飲み屋形式の店でした。一瞬どうしようかと足が止まりましたが、立ち飲み屋は最近の流行だし喜んで店に入ることにしました。しかし、N子さんはお嬢様なので、「何かすごいですね」と言って臆しているように見えました。
 N子さんに悪いことをしたと最初は思いましたが、やがてN子さんはビールから大吟醸「美少年」へとグビグビいったので安心しました。さすがに福岡、つまみに注文したシメ鯖とキムチが驚くほどおいしかったです。
 残念ながら店内はおじさんばかりで、本物の美少年はいませんでしたが、お酒も鯖もおいしくて大満足。二人でビールと日本酒とつまみを3種食べてお会計はたったの2200円。博物館の入館料420円と言い、どうやら九州は物価が安いみたいです。

ヒロシ、そして太宰府2008/03/24 16:20

 今日久しぶりにお笑いのヒロシを見ました。ミスタードーナツのテレビCMで「ドーナツに興味がない方は玉木宏をお楽しみください。玉木宏に興味がない人はヒロシをどうぞ」というナレーションでほんの一瞬ヒロシが映りすぐ消えました。
 ヒロシは熊本出身。「~とです」という九州の言葉で話すのが面白いと思っていたのですが、最近はもう見ることがありません。今はこのCMが貴重な感じでした。 
 
 今回の旅行で最初に福岡空港に到着した時に、私のそばを歩いていた夫婦ものがずっと大きな声で話しをしていました。その語尾が「~と」とか「~ね」とか「~たい」とか「~けん」とついていたので明らかに九州の人たちです。気が付くと周りを歩いている人たちの言葉がみんな違います。外国に来たみたいだと思いました。
 予定通り、到着した午後に太宰府の九州国立博物館へ行きました。そこへ向かう西鉄の車内には家族連れや友達同士が何組か乗っていましたが、それぞれ大きな声で楽しそうに話しをしていました。東京と比べて電車の中がずい分とにぎやかです。
 雨が降って寒かったので太宰府の沿道で焼きたての梅ケ枝餅を一つ買って食べました。体が温まりました。
 参道には韓国からの修学旅行生がたくさん歩いていて韓国語が飛び交っていました。韓国にいるみたいな気分になりましたが、韓国へ行くのは来月で、今ここは九州と、自分に確認しました。

空弁について考える2008/03/24 15:42

 羽田から福岡への飛行機は昼フライトだったので、最近はやりの「空弁」を買おうかどうかずいぶん迷いました。空港の「空弁」の看板の下には全国のお弁当がずらり並んでいます。しかし北海道や関西から来た牛やアナゴやカニなどのお弁当を、九州へ向かいながら食べるのはどんなものでしょうか。またこんなカロリーの高いものを食べると行き道だけですでにカロリー過多。肝心の福岡で何も食べられなくなってしまいます。
 まい泉とか万世とかのカツサンドも魅力的でしたが、わざわざここで東京のものを食べるのもどうかと。福岡の鯖寿司はおいしそうにみえてもまだここで食べるわけにはいきません。
 迷った挙句、私はフツーのオニギリを買って機上で食べました。世間の人たちはどのように空弁を利用しているのでしょうか。
 1時間半のフライトは、機内誌読んでオニギリ食べてガイドブック読んで終わり。あっというまで寝るヒマもありませんでした。到着したらすぐに大宰府へ行きます。