黒猫キャビアが昇天2017/12/05 22:00

 数日前の早朝、隣の奥様からショートメールが来ました。「キャビアが今死にました」と。
 キャビアといえば、今はもう19年目の老猫だけれど、元気な時分には我が家の縁側で日向ぼっこをし、縁側の下にもぐってはニャアニャア、うちの庭の小動物たち(モグラやリス?虫?)を捕獲して食べるという、飼い猫にして、とても野生的な黒猫でした。しかし、ここのところ引きこもり、ほとんど我が家まで来なくなっていました。時折、ニャアニャアという遠吠え(?)が聞こえてくることはあって、ああ何とか生きているのだなと思っていました。
 奥様のメールには「何となくキャビアのことを気にしてくれていてありがとう」というお礼が書いてありました。私は本当は猫は苦手なのに、キャビアのこともいつもシッシしていたのに、でも馴染みの猫だったこともあって、ちょっと暗い気持ちになりました。よほどお花でも持って行こうかと思いましたが、今年隣のご主人が亡くなった時にお花もお供えしていないのに、猫の時にお花をお持ちするのもどうかと思ってやめました。そうだった、キャビアはご主人が拾って来た、お主人の猫だったのでした。ご主人が亡くなったこともキャビアの寿命に影響したのかもしれません。奥様には別にオリンパスという大きな猫がいますが、それにしてもいろいろお気の毒なことだと思いました。
 その後、道で偶然、奥様に会いました。最近、足が悪くて杖をついて歩いておられます。「オリンパスも20年なんで、もう長くない。オリンパスが死んだら、足の手術しようと思っているのよ」とのこと。ついでに「今度お宅の縁側で、キャビアをしのぶ会をしたいと思っているの。キャビアいつもお宅の縁側にいたじゃない?いいでしょ?お留守の時にするから、ね?」と言われたので驚きました。なぜうちでキャビアをしのぶ会なるもの(それはお葬式なのだろうか)をするのか、しかもそれを我が家が留守の時にするのか。最初の問題は飛ばすことにして、二番目の問題だけお答えしておきました。「いえ、私が家にいる時にして下さい。留守の時だなんて、泥棒みたいだから」と。さてどうなるのでしょうか、キャビアをしのぶ会。