台湾でも眠れない2014/07/17 10:56

 先週末に台湾に行ってきました。以前、上海と香港には行ったことがあったのですが、台湾は初めて。にわか知識を詰め込むために、行く前にあわてて数冊台湾関連の本を読み、東京にある台湾観光局へ行って資料と交通カードをもらい、準備はばっちり。
台風8号もすんでのところで去ってくれたし、土曜日に起きた地震の被害もなく、何とか無事に出発しました。
 飛行時間は行きは4時間、帰りは2時間半。ご飯を食べているあいだにもう到着です。海外に行く感じではありません。
 土曜日から月曜日までの2泊3日のあいだ、たくさん歩いてたくさん食べて予定していた観光を全てこなすことができました。台湾はこんなに近くにあるのにまるで別世界でした。いや、日本に似ているところがたくさんある別世界でした。
 観光の中で、もっとも大変だったのはまずは高温でした。台北の気温は37度以上、しかも晴天です。街には日陰がほとんどなく、日射病になるのではないかと心配でした。街の人たちが雨傘を日よけに使っていたので、私も雨傘を差して歩きました。なんだ、この国もこういう傘の使い方をするのかと。そして、露天でカット・スイカを買って食べながら歩きました。
 次に大変だったのは言語です。同じような漢字を使っているので、看板を読めばだいたい意味がわかるのですが、音が違うので向こうが言っていることがわかりません。そして「台湾人は日本語が話せる」と聞いていたのに、それほど日本語も通じません。道を尋ねたらお巡りさんは自分の手に数字を書いてバス番号を教えてくれたし、レストランの人も文字を書いてメニューの内容を説明してくれました。
 英語はほとんど通じませんでした。台湾のような観光を産業にしている国がこんなに英語ができないのなら、日本も全然気にしなくていいのに、と思いました。でも私たち日本人は漢字が読めるので、何となく駅名や店の内容がわかるのですが、欧米から来た旅行客は漢字も読めない英語も通じない、さぞ大変だろうと心配になりました。途中で、何人かヨーロッパ系の人に会いましたが、そんなことよりも猛暑にまいっているようで、赤い顔して路上でアイスクリームを食べていました。
 そして睡眠不足です。台湾での2泊ともワールドカップの試合があったので、2日目の朝は4時に起きて3位決定戦を、3日目の朝は3時に起きて決勝戦を見ました。だいたい、台湾でワールドカップの試合をテレビ放送しているのかも不安でしたし、そもそもホテルの部屋にテレビがあるのかも疑わしかったけれど、幸い部屋にはテレビがあって、それも100チャンネルもありました。ホテルの人に、サッカーは56チャンネルで放送するよと教えてもらい、「56」と数字を書いたメモをもらいました。聞いてなかったら、100チャネル全てをサッカー探して明け方に調べなければならないのでとても助かりました。
 こうして、台湾にて今年のワールドカップが終わりました。私のお気に入りの、スペインもイタリアもポルトガルも一次リーグで去ってしまいました。最後の楽しみネイマールもあのような悲劇に終わり、結果は今ひとつではありましたが、今週からは落ち着いて眠れることでしょう。

フランスでワインを飲む2014/06/10 14:44

 先月、フランスに行ってきました。6回目のフランス。どうして何度もフランスに行きたくなってしまうのでしょう。フランス語もできないし、美術は見たがるわりに実はさっぱりわかってないし、買い物にも興味がないのに、ユーロも高いし税金も高いし物価も高いのに。それでも、私にとってフランスは、観光客として(政治的な問題は抜きにして)訪ねるのに一番好きな国です。景色、街並み、彫刻だらけの建物、かわいらしい色づかいとデザイン、フランス語の響き、カフェ文化、食べ物、ワインにお菓子・・・。
 ずらっと並ぶカフェの外席で、フランス人も観光客も、昼間からワインを飲んでいる風景はトレビアン。私も、もちろん何回かその喜びに参加してきました。しかし、レシートを見てびっくり。飲食店で食べる他の食べ物への課税は10%なのに、ワインには20パーセントの税金がついています。おお、しかしフランス人は負けません。何と楽しそうにワインを飲んでいるではないですか。すごい身の削り方。すばらしきフランス人!
 と、感動して帰って来たのですが、あとで調べてみると、日本のビール代金には、酒税+消費税という合計40パーセント以上の税金が含まれていると知りびっくり。ということは、私も日々ビールを飲んで国家に貢献しているではないですか。

ロンドンは暑かった2013/07/29 09:56

 先週ロンドンから帰ってきました。ロンドンは「新記録の猛暑」ということで、連日28度から30度の晴天でした。
 しかし、誰も日傘も差さなければ帽子もかぶっていません。どうしてなのかと思って聞いてみたら、いつもは涼しい夏なので人々に夏の備えがないとのこと。そして日本では考えられないことですが、暑くなればなるほど人々は公園の芝生の上でゴロゴロしています。日本では野外や海岸ではパラソルを使うというのに、イギリス人たちは直射日光を楽しみ、できるだけ衣服を脱いで日焼けをしていました。
 そんなことをしたら、肌にも悪いし、日射病や熱射病になるだろうに、と心配になりました。
 ホテルやお店にはエアコンがついていますが、イギリスには家庭用のエアコンがないので、ホームステイをしている日本人が暑い、暑い、と言っていました。私も3軒ほどお宅訪問しましたが、どの家も、暑い暑いと窓を開けていました。避暑感覚でイギリスに上陸した手前、「なんだ、ここも暑いのか」とちょっとがっかりでした。
 それでも寒いよりは暑い方がずっと体が楽なので、折角のロンドン、精力的に動きまわりました。日英あわせて16人の知人友人に会い、博物館3つ、公園や庭園3つ、バスでの観光旅行を2つ、中華料理4回、イタリアン2回、フレンチ1回、イギリス料理2回、アフタヌーンティー3回。じゅうぶんに活動してきました。
 そして日本に帰る前の夜、王子様が生まれました。公式発表されたのが、その日ホテルに戻ってからの夜8時だったので、外の様子は全然わかりません。BBCが流す関連のテレビ番組をその晩ずっと見ていましたが、翌朝はすぐに飛行機に乗ったので、ニュースの続きは日本に帰ってからのワイドショーでした。だから「どんなでしたか?」とみんなに聞かれても、実はあまり日本の人たちと変わらない状態です。
 でもたぶん、「王子が生まれたその時、私、ロンドンにいたのですよ!」と一生のあいだ自慢することになるのでしょう。

ロンドンへ行く2013/07/11 11:00

 土曜日からロンドンに行きます。暑さには強く寒さに弱い私としては、折角日本が暑い夏なのに、そのあいだ涼しい夏のロンドンに行くのはちょっともったいないと思っていました。ロンドンの夏は涼しい、いや寒いという印象から、なんと何十年ぶりにコートまで買ってしまいました。それも店頭にある夏用のレインコートではなく、店員にごねて倉庫の奥から秋冬用の厚いコートを出してきてもらって、「これは夏のバーゲンの値段にはならない」と言われながら正値で買ってきました。
 そして、日本は急に梅雨があけて35度の猛暑です。いくら夏好きの私でもさすがにこれが向こう2ヶ月続くというのはどうかと。そうだ、ロンドンで一度涼んで来ようと、ロンドンの寒さを積極的に楽しむことにしました。
 ところが、今年のロンドンはどうしたことか、とても暑いようで、ネットで見ると、連日26度とか27度とかの気温です。現地の人に問い合わてみたら、「暑い。とてもコートなどいらない」と言われてしまいました。奮発してコートを買ったことも無駄になり、ロンドン避暑計画も無駄になったみたいです。
 でもまだわかりません。昼間の温度は28度とかでも、最低気温が15度とかなので、夜にはコートが必要になるかもしれないという思いで、やはりコートを着て行くことにしました。

ニューヨークへ行って来た!(2)2012/12/05 17:56

 帰国してから二つのことに悩まされています。
 まずは胃が大きくなってしまったこと。食べる量が増えたのに、すぐにまたお腹がすきます。もともと私はもちがよい方で、ほとんど空腹を感じることがないのですが、今では常に「次に何を食べよう」「食事には早過ぎるのでオヤツにしよう、何か濃厚なデザートを!」とか、考えるようになりました。
 それもハンバーグとかカレーとか重厚なものが欲しくてたまりません。あんなにアメリカでハンバーグを食べたのに、まだ食べたいのかというlことですが、これがアメリカンフード地獄なのでしょう。そういうものばかり食べているとアメリカの人たちみたいに巨大な体になってしまいます。危ない、危ない。
 幸いに帰国時差ぼけはほとんどなく、夜布団に入ると朝までぐっすりです。でも、よくないのが夢です。夢の中の私はまだニューヨークにいて映画「ホームアローン」ではありませんが、ニューヨークで迷子になっています。地図を片手に知らない街をさまよっています。
 帰ってきてからずっと毎晩、今朝もまたこの夢を見ました。実際に向こうで連日、地図を見ながら観光しまくっていたのですが、その時の印象がよほど強かったのだと思います。おそろしいまでに立ち並ぶ摩天楼ビルを見上げて、私はとてつもなく大きな衝撃を受けてしまったのだと思います。まるで田舎者ではないですか。

タイペイ、その後2011/04/28 23:11

 OLのK子さんがタイペイから帰ってきました。
 「日本と似ていました。人の顔が日本人そっくりでした。あと言葉も」と言って、沖縄のチンスコウによく似たお菓子をお土産にくれました。
 「食べ物はおいしかっですか?」と聞くと、「バナナとパイナップルがおいしかったです」と言っていました。

タイペイ2011/04/25 23:51

 OLのK子さんが先週、「私、週末にタイペイに行くんですけど」と言うので、「いいですねえ」と相槌を打ちました。
 「でも」とO子さんがびっくり発言をしました。「でも、タイペイって、タイじゃないですね。私、友達に誘われてタイだと思って申し込んだんですけど、違うらしくて」と。
 「いやだ、タイペイは台湾ですよ」と私。「え?台湾って英語でタイペイって言うんですか?」というK子さんに、タイペイが台北と書く都市であることを教えてあげました。
 「あれ、漢字があるとなると、台湾は中国ですか?」と政治的に深いことを尋ねてきました。その答えは私には何ともいえませんが、でも今ごろ楽しんでいるといいなあと、O子さんのことを思い出しました。

イギリスとフランス2010/12/12 23:31

 「イギリスはどうでしたか?え、フランスにも行ったんですか?」なんてみんなに聞かれているのですが、答えはひとつ。「すっごく寒かったです」に尽きます。どこに行っても最高で3度、最低で零下1度というような感じで、イギリス人やフランス人もびっくりしていました。
 そんな寒い中で、私はたくさん旅行をしてきました。それをレポートにまとめようと思ってはいるものの、その準備作業に手間取っています。

 最大の苦労はまず写真整理です。デジカメで撮ってきた500枚の写真をビックカメラのプリント機に入れたら15000円もかかってしまいました。しかも機械にはお札が4枚しか入らないので、店員にたのんで500円玉と100円玉を100枚以上も作ってもらいました。それをお金の穴に入れるだけでも大騒ぎ。機械が私のために1時間まわり続けました。

 機械からガシャンガシャン出て来た500枚の写真をかき集めて帰って来たのはいいけれど、それをトランプのように日にちと場所ごとに並べ替えて、説明をつけているうちに、頭がクラクラしてきました。しかも、どの写真も暗くて寒そうであまり人に見せても「きれい」とは言ってもらえそうにありません。
 もうひとつの困難は、デジカメのファイルです。PCで500枚ひとつひとつに名前を書き込んでいきました。これも忍耐がいる作業ですが、何とか最後まで行きつきました。
 
 でも依然としてレポートには着手していません。とりあえず書きなぐった21日間の記録を簡単に清書はしてみたのですが、あまりにたくさんの見学をしてきたので、いつものような旅行記にするのは無理なようです。ちょっと工夫して面白くまとめられないものかと今考案中です。
 でも誰が読むの、それ?

しばしお休みの連絡2010/11/07 23:21

 突然ですが、今週からイギリス・フランス遠征に行きますのでしばらくブログはお休みです。帰ってくるのは12月になります。寒さに負けず食べて飲んで歩いてきます。

火山が噴火するとパブがもうかる?2010/04/20 22:05

 イギリス留学に行く少年に、先週「バイバイ」と挨拶したのに今日また出会ってしまい、「えええ?なぜ?」と言って気づきました。そうでした、アイスランドの噴火のため、今イギリスへの飛行機が飛んでないのでした。
 「飛行機がだめならウラジオストックまで船で行って、そこからシベリア鉄道で行くというのはどう?」と言ったら、少年が「そんなの、1週間かかっちゃうじゃないですか」となかなかの物知りな様子。
 それならと、「では漱石の時代みたいに船でマルセイユまで行くとか。スエズ運河とおれるよ」と言ったら、「何ヶ月かかるんですか?」と返してきます。もう一言「では、シルクロードで行くとか。途中で絵なんか描きながら。あ、山賊にやられちゃうか」と言おうかと思いましたが、やめておきました。
 私が今もしイギリス旅行に行っていたとしたら、帰れないことを口実に鉄道旅行をさんざん楽しみ、毎晩パブに行きまくっているんだろうなと、考えただけでほろ酔い気分になりました。