「72時間ホンネテレビ」を振り返って2017/11/16 13:18

 あれから2週間たとうとしているのに、まだ眠気が取れません。11月2日から5日の香取、草彅、稲垣の3人によりabemaTV「72時間ホンネテレビ」につきあったからです。
 とは言っても日常生活をしながらのことなので、全部ではなく部分的にしか見ることはできませんでしたが、その後に少しずつネットで見逃したところを追加視聴しているので、だんだんと72時間がつながってきました。
 この72時間において私が学んだことを述べたいと思います。
 
1.abemaTV を見るということ
 今まで私が「裏社会」と思っていたネットテレビを急遽見なければならないことになり、まずはどうやってそれができるかの研究と、視聴練習。ipadミニでアプリを追加。何とかできました。PCでやってみたら、アプリさえいらずもっと簡単。これなら何とかできそう。前の週には準備万端。
 しかし、実際始まってみたら、我が家のwifiがテレビを見るほどの安定感がなく、時々切れてしまうことが判明。仕方がないので、捨て置いていたケーブルを出して来てPCを有線にて使用。ケーブルを取っておいてよかったでした。いや、もっと長いケーブルあったのを捨ててしまわなければ家じゅうにPC持ち歩けたのにと後悔したりも。

 今までは電車の中でテレビを見ている人を下に見ていたのに、この3日間は仕事以外の時間は、外出中もずっとipadミニを見っぱなし。はじめてたくさんのギガを使いました。毎月6.8/7.0ぐらいしか使っていなかったのに、2日で一気に半分使ってしまい焦るの巻でした。

2.藤田社長に感動
 ホリエモンや三木谷氏と共にネット社会の実力者にサイバーエージェント藤田社長がいるのは知っていましたが、まさかそれがアメブロとかabemaTVの同じ会社だとは。それが最初のびっくり。
 今、香取、草彅、稲垣の3人に関わると他の仕事に妨害が入るかもしれない、そんな危険領域ということになっています。しかし、藤田社長は「72時間」の企画をたて、自ら三人に説明交渉したというのです。
 しかも、100人以上の有名人、芸能人を出演させ、地上波と変わらないほどの大手企業のCMスポンサーを集めました。一見、グダグダしている番組に見せかけて実はきちんと構成されているし、サプライズ企画が次々登場。オープニング会場であった豪華な社長の別荘を公開して、「自慢?」と思わせる一方で、その建物の品格と趣味が高いのには感銘。豪華なのに「成金」と誰にも思わせない、しかも惜しげなく芸人たちにパーティをさせてくれて、慎吾に落書きまでさせてくれて。もっともその落書きも「abemaはameba アメーバ―からつけた名前なんだって、とアメーバ―の絵を描いていたことが会社の説明も良かったです。慎吾らしい絵が完成し社長も満足のツイート。
 最初の部分は社長が司会をしました。「社長は司会が上手、慣れている」と3人に言われていたほどの腕前。さすが。
 こうやって次第に、今まで私が「裏社会」のイメージを持っていた人物や番組が「表社会」へと感じられてきました。

3.ネット教育
 香取、草彅、稲垣が3日間のあいだで少しずつ、twitter, blog, youtube, instagramを学んでいく間に、私も一緒にいろいろな関連のものに登録したり、「いいね」押したり、「リツイート」を押すということを学びました。なるほど、この番組は、私のようなネット初級のファンたちを教育するプログラムなのでした。
 今までネットに顔出ししたり、コメントしたりできなかったこの3人が、ネットを通じて私たちの近いところにまで降りて来たというのも新鮮でした。この番組以降も引き続き、3人それぞれが、自分の顔をさらすだけではなく、他の仕事をしているところ、夕食のメニュー、ペットや友人をアップしてくれていることが奇跡のような気がします。この親近感。

4.森くんについて
 森くんに会いに行く、という企画が存在するなんて考えてみたことがありませんでした。やはりレース中は外部と接触してはいけないという規則はあるようでしたが、しかし今回は特別と説明されました。たぶん許可の裏にはオートレース界の宣伝目的があったと思うけれど、森くんの口からは決して、「許可を取っているから大丈夫」とか「宣伝になるし」「そういう手筈になっているから」とかいうセリフは出ることなく、ごく自然にみんなをオートレースの裏側に案内してくれました。
 オートレース界も森くんもabemaTVもすごい。しかも森くんは、美貌も保ち、お話もきちんとしていたし、4人で話す時にどんな言葉を言ってはいけないかという禁句も心得て、でもとても楽しそうにしてくれました。テレビを意識せずにあれだけきちんと話しができるというのは、芸能界を引退して23年たつ人のできる技とは思えません。よほど少年時代に鍛えられたか、もともとの人柄がすばらしいのか。
 森くんに会う前にすでに、まさかの森くん出演に驚愕して「森くん」というワードがネット界で世界4位にランクされました。慎吾が「1位になるようみんな頑張ろう」と呼びかけたので、私も慣れないtwitterで短時間に10回ぐらい、しかもバスの中や歩きながら、打ち続けました。私の10回がどれほど世界に影響を与えるのかはわからなかったけれど、やらずにはいられませんでした。
 そしてついに世界一位。最初の日に藤田社長と約束した「72時間のあいだで世界一を取って下さい」を達成できました。それが我らが「森くん」で達成できたことに、心が熱くなりました。涙。
 本当に一位が「森くん」という言葉で取れてよかったです。大事な試合を犠牲にして3人に協力してくれた森くんは、念願の日本一を逃してしまったけれど、決してそんな恨みは口にはしない森くんだけれど、違う世界一を森くんにあげることができました。
 そして番組の最後にも、森くんからの心のこもったメッセージが流れて、出ている人も、見ている人も、涙、涙。

5.あと始末
 実は、直前までは見ることができていたのですが、残念なことに森くんの対談が始まった時にちょうど仕事が始まってしまい、リアルタイムで見ることを逃がしてしまいました。
 夜中にダイジェスト放送が流れたのでそれを見ていたら、なんと朝の4時半。翌日ふつうに起きて生活しましたが、眠かったです。そのあたりからずっと何をしていても、眠くて頭がぐらぐら。
 以後、今も毎日、再放送のビデオや3人からの新しい発信もあるので、多くの時間、ネットを見ています。
 気が付いてみると、以前から私とtwitterでつながっていたお友達にとんでもないことをしていることに気づきました。この期間のあいだに私が乱発した「いいね」「リツイート」のために、全然関係のないtwitterつながりの親戚や、格闘技友達や、海外の友達(フランス人にさえ!)、たくさんの「72時間」関連の記事を送っていたのですね。
 しまった、そういうことだったのか。ネットってそういうことだったのね、とわかった時にはもう。みなさん、すみません。何かすみません。
 「裏」が、「表」になってきたこの生活、ちょっと面白くなってきました。

「72時間ホンネテレビ」その22017/11/21 13:20

 引き続き、森くんについて考えてみたいと思います。どうしていつも涙の元は森くんなのかということを。
 「72時間ホンネテレビ」の中で、3人が涙ぐんだのは2回。森くんと再会した時と、番組最後に森くんからのコメントが流れた時。この2回だけです。踏ん張ってきた涙腺が切れる時が、どうして「森くん」なのでしょうか。

 そもそも、森くんと言えば、あの中居正広を泣かせた人です。「金スマ」で、ゲストの怒涛の人生ストーリーにも決して泣くことのない中居くんが、森くんで2度も泣かされました。
 一度目は森くん最後の出演の「スマスマ」放送の時。番組最後の曲「ベストフレンド」を歌っている最中に中居くんは泣きはじめ、エンディングで泣き崩れて司会ができなくなりました。そのためか、生放送は異例にも10分も放送延長して、11時のニュースを送らせました。しゃべれなくなった中居くんのかわりに木村拓哉が番組進行をしたことも当時話題となったほどです。
 そして20年後の「スマップ5人旅」で、カラオケで「ベストフレンド」を歌った時のこと。中居くんは森くんと別れたことを思い出してしまったのでしょう、泣きじゃくって、おじさんみたいにおしぼりで顔を拭いていました。あの旅番組で、まさか中居くんが20年前の森くんを思い出して大泣きするなんてスタッフも視聴者も、誰が想像したことでしょうか。

 ファンの私たちも、当時の中居くんや、今回の3人の泣く姿にはいつももらい泣きしてしまいます。いつしか私たちも森くんを思い出すだけで涙ぐんでしまうようになってしまいました。
 特に今回の「27時間テレビ」においては、森くんは元・芸能人だから演技力があるだけだとか、オートレースの広告塔としての役割果たしているだけとか、辛口に考える人もいるかもしれません。でも子供のころから一緒にいたナカマたちが、こんな40過ぎて大泣きするぐらいです。森くんには何かものすごいものがあるのだと思います。

 ところで私の母は83歳。私が「72時間テレビというのがあって、それに森くんが出たのよ。森くん覚えてる?」と聞いたら、「覚えてる、一番きれいな人だった」と即答したのにはびっくり。「72時間」の写真を見せて「この人よ」と言ったら、「そうそう、今でもこの4人の中で一番かっこいいじゃない」と言っていました。
 もう一人は妹。ふだんはロンドンに住んでいて、ちょうど「27時間」の時に、一時帰国していました。「森くん?知ってるその人。私、顔わかる」と言いました。30年近く異国にいて、アイドル嫌いで、イギリスにいてもワンダイさえ「よく知らない」と言っている人なのに。

 芸能界辞めてなお、存在感のある「森くん」。このところ「森くん」について考えています。当時の私は、木村拓哉一番、森くん二番、とか順位をつけていたことを思い出しました。そうだった私も、森くんがいなくなってずっと寂しかったのだと。ああ、よかった、あれから文明が発達して今こうしてネットのテレビで再会できるなんて。まるで夢のようです。

すごいよGQ JAPAN2017/11/28 10:59

 香取、草彅、稲垣の「新しい地図」の3人が今年のGQのMen of the Year に選ばれ表彰されました。先週の水曜日にネットで生中継されるというのですが、残念ながらその時間は仕事中。あとでネット散策して、何とか概要をつかみました。
 男性誌にもファッションに興味がない私はその時点でGQが何なのかをわかっていませんでした。ただステージ上に並んだ男性たちがみなかっこよかったし、その中央に三人が据えられていることにときめきました。
 翌日、テレビのワイドショーでも受賞式の様子が流れていましたが、びっくりしたことに「スッキリ」「Pon!」の日テレにおいては3人はいなかったみたいになっていて、斎藤工や長谷川博己やロバート秋山のみアップになったりコメントしたりしていました。折角、GQ側が3人を中央に置いてくれたというのに。私は即座に、この2番組のホームぺージの「ご意見」というところをクリックして苦情を入れました。「報道の不公正」という言葉を使いました。でも本心は、稲垣吾郎のリボンのブラウスにピンクのバラの刺繍がついたジャケットの装い、あの華麗な姿を全国の人に見せないなんて、どうかしていると思いましたが、そうは書きませんでした。
 そして雑誌GQを買いに書店に行きましたが、見つけることができません。書店で尋ねると売り切れたので入荷待ちだといいます。仕方がないので入荷待ちリストに入って、何とか翌日手に入れました。
 すると本を読んでさらに感動です。600円の本だというのに、このクオリティー。今まで、誰それが載っているからということで、あまた雑誌を買ってきましたが、どれも2,3枚の写真とインタビューを読んだだけで、もうおしまい。インタビューや記事は知っていることばかりで、新しい情報も特になく、読み返す必要もありませんでした。しかし、このGQは違いました。普段のGQを知らないので、余計に新鮮なのかもしれませんが、まずこの3人のみならず今年の男性として表彰された他の6人も、衣装、写真がとにかくカッコイイ。ロバート秋山でさえ。
 そして3人のインタビューについては、鈴木正文編集長みずからが担当。一見、アイドルなんて嫌いそうな鈴木氏なのに、これだけよく各自の研究をしたものだと思われるような深い質問と会話をしています。その切り口はすばらしく読みふけってしまいました。受賞式の衣装も、雑誌の中での衣装もいいと思ったら、これも昔から3人とはよく一緒に仕事してきているといわれているスタイリスト祐真朋樹氏ということ。慎吾はファッションの師匠としてインスタグラムで「GQの僕等をカッコ良くしてくれました!」と紹介しています。
 そして、雑誌冒頭の編集長のページでの3人についての記述を読み、これはただ単なる話題性のための人選ではないかもしれないと感じました。最初は私にも、この3人がなぜGQで今年の男性に表彰されるのか、よくわかりませんでした。もしかしたら72時間テレビの功績?とかぐらいにしか。でも、鈴木編集長の、「3人は、3人でありつづけるために逃げた。」という文章から、編集長の世間への啓発の一つなのだと知り、実に感慨深くこの雑誌を抱きしめたのでした。abemaTVの藤田社長に続き、また一人、力強い味方を得られたようです。