梶原一騎を思う2012/06/03 14:56

 テレビのCMで星飛雄馬や矢吹丈を見るたびに、今さら「巨人の星」「あしたのジョー」なんだろうかと思います。
 そうは言っても私、実は今日まで一日も星くんやジョーのことを忘れたことはありません。何かあるごとに、「巨人の星みたいな親子」「花形満みたいなスポーツカー」「左門豊作みたいに貧乏」「明日たのためのその1」「力石みたいな減量」「真っ白になった」とか、そういう表現を日々使い続けています。
 CMで新しく生き返った「少しきれいになった」彼らを見るたびに、果たして今の人たちに星くんやジョーの良さがわかるのだろうかと疑問に思います。たぶん商品を買わせる狙いは私たちの世代にしぼられているのでしょう。でも私はそれを見ても、スマホもキリンのコーラも買わないけれど。
 死んでなお流行り続けているなんて、さすがの作者・梶原一騎もあの世でびっくりしていることでしょう。
 今週、電車の中吊りポスターで今度は映画「愛と誠」の宣伝を見ました。「愛と誠」と言う言葉を久しぶりに思い出しました。それはまた梶原一騎の製造物です。妻夫木くんが「誠」で、武井咲が「愛」なんだそう。「最近の私のお気に入り急上昇中」の斉藤工が「岩清水」として登場。ネットで予告編を見たら、まさかのミュージカル、しかも三池崇史監督。何なのでしょう、この映画。

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