おいしい水彩画2010/08/10 01:06

 鎌倉に、「食べ物」をきれいな水彩画に描きあげる芸術家がいます。彼の挿絵を入れた鎌倉グルメ本シリーズは、地元のベストセラー本です。私も彼のケーキや和菓子の絵葉書を愛用しています。
 その作家の名は井上智陽氏。今年の春の鎌倉路地フェスタで偶然、アトリエをお訪ねしたのがきっかけで、氏の作品に興味を持つようになりました。
 その井上氏がこの夏、北鎌倉の山の中のギャラリーで「おいしい水彩画」という個展をされてると聞いてお訪ねしてみました。
 残念ながらご本人はおられませんでしたが、ギャラリーの壁一面には井上氏作の食べ物の水彩画の力作の数々が。お菓子の各絵に名札はついていませんでしたが、食いしん坊の私には、「これは○○屋のケーキ」「こちらは△△屋の和菓子」「これは××屋のパン」とはっきりわかりました。おいしそうなだけでなく、食べ物のみが素材というのが珍しく面白いところです。
 入口に、「作者への一言」というノートがあったので、「デッサンした後に、お菓子は全部食べるのですか?とても気になります」とコメントを残して来ました。こんなに壁いっぱいの絵にある菓子を食べられるのなら、どんなに幸せだろうかと本当に思ったからです。

コメント

トラックバック