福島県三春町2009/04/17 23:06

(福島県の話のつづき)
 次の私の目的は、「ゆうゆうあぶくまライン」の異名を持つ磐越東線に乗ることでした。郡山からいわきまでの1時間35分の距離です。
 しかし、列車は2時間に1本。次のが来るまでにどこかで2時間をつぶさなければなりません。地元の人に聞くと、「それなら三春町へ行けばいろいろ見るものがある」とおしえてくれました。
 三春町と言えば、滝桜で有名な町です。しかし、その滝桜は駅から6キロ先にあるので、とても短時間で往復することはできません。三春町に到着したのが11時33分、磐越東線が出るのが13時31分。これだけの時間で一体何ができるのでしょうか。
 考えていてもわからないので、長老の意見を聞くことにしました。駅の観光協会の窓口にご老人スタッフが何人も立っていたので、一人のおじいさんに聞いてみました。「それなら役場まで行けば見所がかたまっている」と言って地図をくれました。
 「役場までは歩けますか?」と聞くと、おじいさんは「私は今朝役場から20分で歩いて来た」と言います。その瞬間、私は失礼にも頭の中で、「このおじいさんが20分かかるなら私は12分ぐらいで歩けるかな」と思いました。しかし歩き始めてみるとなかなかの距離。地図を見たら2キロもありました。むむ、おじいさんは健脚だったのです。
 2時間の持ち時間を、往復に40分かけ、残りの時間は早足で急坂を上って「桜谷枝垂れ桜」を撮影、また別の急坂を上って「お城坂枝垂れ桜」を撮影、そして名物料理屋に入り、この土地の名物である「三春そうめん」と「ほうろく焼き」を食べ、曇天の割りに夏のように暑かったのでビールまで飲んでしまい、大急ぎでギリギリで駅に到着。
 そしてついに憧れの磐越東線に乗ることができました。

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