地獄めぐり2008/04/01 09:52

 九州旅行最後の日は別府温泉の地獄めぐりです。硫黄の臭いたっぷりの湯煙が出ている場所に「~地獄」と名づけて観光の名所にしているのです。
 博多から久留米まで一緒だったKさんに「別府温泉で地獄めぐりする」と言った時、「どうせ本物の地獄に行くのに」と毒舌口撃されて、「違います。私は天国に行くんです」と言いかけて、この場合の反対語は天国ではないと気づき、「いや、極楽かな」と言いなおしました。
 私が持っているタクシー券には別府の名前から取った「別カムタクシー」という名称がついていて、タクシー会社に「別カムでお願いします」と電話しなければなりません。どうしても発音は「ベッカム」になってしまいちょっと恥ずかしかったです。
 別カムでまず「本坊主地獄」に行きました。昔ここの土地にお寺があって地震が起きた時にお坊さんが地中に落ちて行ったことからそう名付けられたそうです。坊主が地獄に落ちるとはどういうことでしょう。坊主頭状にフツフツ熱湯が湧いていました。
 扁桃腺がまだ痛いE子さんが張り切っていて、山の上の明礬温泉に行きたいと言うので、そこから山道を上がりました。20分登ったところで「地獄蒸しプリン」という温泉熱で蒸されたプリンを食べて休憩。
 そして保養ランドというところで入浴料1050円とタオル代150円を払ってコロイド硫黄温泉に入りました。ねっとりした粘土のような湯は気持悪くて私は長湯ができませんでした。この後、チェコに飛ばなければならないE子さんは必死で扁桃腺の治癒につとめたいのかと気の毒になりましたが、しかし効能を読んだら「お肌がツルツルになる」でした。ジャッキー・チェンやコニシキやプロレスの藤波が来た写真が貼ってあったのにはちょっと興奮。
 その後青い水の「海地獄」と間欠泉の「竜巻地獄」を見て、もう見学はやめました。まだまだ「地の池地獄」とか「白池地獄」とか「鬼山地獄」とかたくさんあります。別カムタクシーが言うにはガイドブックには「地獄組合」に入っている8種類しか載っていないが、実際には組合以外の地獄もいくつかあるとのこと。大人が真面目な顔で「地獄組合」と言っているのがおかしかったです。
 昼食は帰りに乗った別カムタクシーが連れて行ってくれた鮮魚のおいしい店でE子さんはお刺身定食を、私は天丼を食べました。その後、駅まで歩き、名物デザート「やせうま」を食べました。だんご汁に入っていたあの麺に黄な粉が掛かっているものです。
 そこまでで、もう1泊するというE子さんと別れて、私は3時50分発のバスで大分空港へ向かいました。いよいよ帰京です。全ては予定通り。計画したことを全部やり切ったので大満足でした。何度行っても毎回面白いので、また来年のコンサートの時に九州旅行をしようと心に決めました。

コメント

トラックバック