台風が来る: ミーハー日誌

　昨夜、お米の最後の一粒がなくなりました。仕方なく今朝お米屋さんに行きました。雨の中お米を持って帰るのはいやでしたが、これから台風が来るというのに、備蓄のお米もないのはどうかと思ったので。
　しかし行ってみると、お米屋さんは店が開いているのに、誰もいません。「ごめん下さ～い！」と何度か叫びながらも、今時、「ごめん下さい」なんてお店で言っている人はいないかと思い、「すみませ～ん！」にセリフをかえてみたり。何度叫んでも誰も出て来ないので、「出て来ないならお米全部持ってちゃうよ～」なんて思っては見ても、自分の買う５キロでさえ雨の中運ぶのが大変なのですから、全部持って行けるはずもありません。
　最後は懇願の「お願いしまあああす！」と長く大きな声を出しました。すると遠くから「はあああい！」とおじさんの声が聞こえてきました。「すいませんね、ちょっと家の戸締りしていたもので」とおじさんが、裏の自宅の方からやって来ました。「台風だからですか？」と聞いたら、「そう」とおじさん。「来るんですかね、本当に」と私は相槌を打ちながらも、「お店は開けっ放しなのに、本宅の戸締りをしているなんて、物騒なのか用心がいいのかわからない」と心で思いました。
　でもその迫力におされて、私も家に帰ってすぐに全部の雨戸を閉めました。家の中が、朝なのに真っ暗になりました。網戸だけが命綱の我が家が、蒸し暑いミストバス状態になりました。これで準備万端。でも来ないで。