シートベルト初日2008/06/02 13:05

 昨日タクシーに乗ったら「すいません、シートベルトをしてもらえますか」と言われて、「ああそうだった、今日からでしたね」とまるでテレビの報道番組のシーンのようだと思い喜んでシートベルトを締めました。
 私は昔毎日車の運転をしていた時代がありますが、シートベルトを締めると体が車のシートに密着して、この車との一体感が大好きでした。それでも後部座席での着用はほとんどしたことがありません。よほど下手な人の車に乗った時だけ、自主的に締めて、逆に運転者を不快にさせたものです。
 だから、法改正にあたってテレビの映像で、後部席でシートベルトをしていないといかに危険なことになるかという恐い場面をよくやっているので、「そんなに危ないなら、もっと早くから規則にすればよかったですよね」と最近考えていたことを運転手さんに言ってみました。すると運転手さんも、これまたテレビどおりに「でも酔っ払いのお客さんなんかいやがるんじゃないかと思って」と心配そうでした。
 「酔っ払いの人ほど必要でしょ?」と言うと、「そうなんですよ、酔っ払いのお客さんはブレーキ踏んだだけでころがっちゃうんですよね」と運転手さん。「このあいだは酔っ払ったお客さんに、『値上げはするわ、規則は押し付けてくるわじゃなくて、夏は野球放送をテレビで見せるとか、サービスしろよ』と言われちゃったんです」と困り声でした。「いやなら乗らなければいいのに」と言いかけましたが、でも乗ってもらわないとタクシー屋さんはもっと困るのだと気づき、私は言葉を止めました。

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